Q 扁桃腺、アテノイド、アレルギー性鼻炎などは、歯並びや咬み合わせと関係がありますか?   Q 小さい頃、食べ物をよくかむ習慣のある人は、顎が発育し、歯並びが良くなるというのは本当ですか?

鼻が悪いと鼻呼吸がしにくいので、口を開けて息をするようになり、口の周りの筋肉の発育も悪くなります。そのため、歯ぐきが腫れたり咬み合わせが不安定になり、出っ歯や開咬のような不正咬合になりやすくなります。治療中の歯の移動や治療後の歯並びの安定のために、あらかじめ耳鼻科の医師に相談してください。

 

小さい頃から、歯ごたえのある食べ物をよく噛む習慣があると、顎の骨や筋肉の発育を促し、顎関節に対してもよい影響を与えます。しかし、いくら良く噛んでも細長い顔が四角くなったりするわけではありませんから、顎の発育や歯並びに与える影響には限度があります。

Q 歯並びは遺伝しますか?   Q 指しゃぶりや舌癖のような習癖は、歯並びに影響しますか?
子供の顔や体格が親に似るように、顎の大きさや形、歯の大きさや形も似てきます。出っ歯(上顎前突)や受け口(反対咬合)も遺伝によって、親に似ることがよくあります。 遺伝とは別に、指しゃぶりや舌癖、又はむし歯で永久歯を抜いたままにしたことなどが原因で、後天的に不正咬合になることもよくあります。  

指や舌などの習癖によって、上顎の前歯を前に押し出すようになるので、出っ歯になったり、上下の歯が咬み合わない開咬になり、その結果発音も不明瞭になります。矯正治療中にこのような習癖があると、歯の移動の妨げになります。悪い歯並びにならないように、低年齢のうちに指しゃぶりや舌癖を治しておきましょう。