Q 目立たない矯正装置はありませんか?   Q 八重歯の場合はどのような治療をしますか?
通常、プラケットと呼ばれる装置を歯の表面に付け、そこにワイヤーを通して歯を動かします。このプラケットを歯の表面に付ける場合には、乳白色や透明なセラミック製やプラスチック製のプラケットを使って、目立たなくする方法があります。また、プラケットを歯の裏側に付ける方法もあります。しかしこの方法は、どの症例にも応用出来るわけではないので、歯科医に相談してください。
 

八重歯になる歯は犬歯です。犬歯は根が太くて長く、丈夫で長持ちします。また、顎の(前後、左右の)運動をスムーズにおこなうためにも、大切な役割を果たします。そのため、殆どの場合、犬歯の後ろの歯を抜いて、前歯の凸凹の歯をずらして全体の歯並びを矯正します。
Q 笑った時に、歯茎が見えてしまうんですが、それも治せますか?   Q 気になっている所のみに装置を付けて治療することはできませんか?
程度によりますが十分改善することができます。上の前歯を押し込むように歯を動かしていけば、笑った時に歯ぐきが目立つという悩みも解消でき、あなたの笑顔の印象も大きく変わると思います。   咬み合わせは上下の歯並びの関係で成り立っていますので、基本的に歯列矯正は上下全ての歯に装置を付けて理想的な位置まで動かしていかなければなりません。 しかし100%理想的な歯並びにならないかもしれませんが、治療期間に制約のある場合などは気になっている一部のみに装置を付けて治療する場合もないとは言えません。まずはご相談下さい。
Q 前歯にすき間があり先天的に歯の数が1〜2本足りない場合は、どうするのですか?   Q 抜歯せずに矯正治療出来るのはどのような場合ですか?
歯の無い所に隣の歯を動かして、歯並びを整えます。矯正治療後に歯の形を修正したり、スペースのある場所に人工的な歯を入れる場合もあります。   顎と歯の大きさや、上顎と下顎の大きさのバランスが良く、軽度の凸凹で口元が比較的よい場合には、抜歯しないで治すこともあります。抜歯しないで矯正出来るかどうかは、歯科医がレントゲン検査などの資料によって診断します。
Q 抜歯したすき間はどうなりますか?   Q 矯正治療は受験勉強の妨げになりませんか?
A 歯の表面に矯正装置をつけて抜歯したスペースに少しずつ歯を移動させ、顎骨の上にきれいに歯が並ぶと、スペースは無くなります。   A 矯正治療による精神的、肉体的な負担の大きさは、患者さんによってちがいます。もし矯正治療が負担になり、ストレスにつながるようなら、受験前はなるべく避けて受験後に治療をスタートさせるか、あるいは歯科医と相談して出来るだけ負担にならない方法や適切な時期に治療を受けるようにしてください。
Q 装置をつけることで、発音が不明瞭になりませんか?   Q 子供が矯正装置をつけることで、いじめられたり、からかわれたりしませんか?
A 装置をつけた当初は、少し喋り辛くなりますが、慣れて来れば普通に喋れるようになります。反対咬合や開咬など、サ行やタ行の発音が不明瞭な不正咬合では、矯正治療が終って歯並びが整えば、舌を含む口腔周囲の機能が正常になり、発音も良くなります。   A 近ごろは日本でも、欧米のように矯正治療が普及してきたので、装置をつけていることでからかわれたりすることはまずありません。反対に歯並びを悪いまま放置しておくと、仇名をつけられたり、口臭を指摘されてはずかしい思いをし、その人のイメージダウンやコンプレックスに繋がります。欧米では、歯並びは教養や家庭のしつけを象徴するものです。将来、国際人として活動していくためにも、悪い歯並びの方が恥ずかしいことだと誰もが考えるような世の中になって来ました。